「このまま病棟勤務を続けられるだろうか」
「体力的に、以前と同じ働き方がつらくなってきた」
50代に入ると、こうした思いを抱く看護師さんは少なくありません。
医療的ケア実習を受け入れている病棟や施設では、医療的ケア教員の資格を持つ看護師が必要とされていますが足りていません。
この資格は、転職のためというよりも、今の病院勤務の中で役割を広げ、評価されやすくなる資格です。
この記事では、
- 医療的ケア教員とはどんな資格か
- 実際にどんな役割を担うのか
- なぜ50代看護師に向いているのか
を、私自身の体験を交えてお伝えします。
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医療的ケアとは
医療的ケアとは、介護福祉士などの介護職員が、一定の研修と実習を修了することで実施できる医療行為のことです。
主な内容は、
- 喀痰吸引
- 経管栄養(胃ろう・経鼻など)
です。
介護職が医療的ケアを行うためには、
- 基本研修(講義)
- 実地研修(現場での実習)
この2段階を修了する必要があります。
実地研修で行われること
実地研修では、介護職の受講者が喀痰吸引や経管栄養の手技を、チェックリストに沿って繰り返し実習します。
- 手順通りに安全に行えているか
- 観察・声かけ・後片付けまで含めて実施できているか
実技回数や評価基準は、実習先や養成校によって異なりますが、一定回数以上の実習と、連続した適切な評価が求められます。
この実地研修で、手技の確認と評価を行う役割が医療的ケア教員です。
医療的ケア教員とは
医療的ケア教員とは、医療的ケアが安全かつ適切に実施されるよう、実地研修での指導・評価を担う立場の資格です。
対象となる職種と条件
以下の条件を満たす人が、医療的ケア教員講習を受講できます。
- 医師・保健師・助産師・看護師
- 資格取得後 5年以上の実務経験
講習会を修了すると、介護職の医療的ケア実習において、指導・評価を行うことができます。
私が医療的ケア教員として感じたこと
私は医療的ケア教員の資格を取得し、病棟で医療的ケア実習の指導者をしていました。
- 学生さんとマンツーマンで実習
- 喀痰吸引や経管栄養の手技評価が中心
- 病棟スタッフとは別行動
患者さんの受け持ちはなく、評価と見守りが主な業務でした。
夜勤や多重業務とは違い、体を動かし続ける仕事ではないため、50代になった私には負担が少なく感じられました。
学生さんが一生懸命取り組む姿を間近で見られるのも、この仕事の好きなところでした。

医療的ケア教員の資格取得は難しい?
正看護師として5年以上の経験があれば、内容自体は理解しやすい講習です。
- 多くの場合、講習は 1日で修了
- 特別な試験や難しい事前課題はほとんどなし
- 内容は、看護師業務でも日常的に行ってきた喀痰吸引・経管栄養
講義では、
- 看護師が行う医療行為との違い
- 介護職が実施できる医療的ケアの範囲
などを整理して学びます。
費用と職場負担について
医療的ケア教員講習の費用は、教材費込みで1万3,000円前後が一般的です(開催団体により異なります)。
多くは自己負担ですが、
- 医療的ケア実習を受け入れている病棟
- 介護施設・特養など
では、業務上必要な資格として、病院や施設が研修費を負担してくれる場合もあります。
資格取得を検討する際は、事前に職場へ相談してみる価値があります。
病院勤務で評価されやすい理由
医療的ケア教員の資格は、次のような現場で重宝されます。
- 医療的ケア実習を受け入れている病棟
- 介護職との連携が多い部署
- 特養・介護施設併設の医療機関
実際、医療的ケア教員の資格を持つ看護師がいない場合、
「誰か研修を受けてきてほしい」と言われることもあります。
病棟勤務のまま、役割と信頼を広げられる資格と言えます。
50代看護師におすすめの理由
- 5年以上の経験があれば取得できる
- 知識と経験をそのまま活かせる
- 体力的な負担が比較的少ない
- 病棟内で必要とされやすい
- 将来的に実習指導など役割の幅が広がる
医療的ケア教員は、スピードや体力よりも、正確さ・落ち着き・経験が求められる資格です。
50代看護師にとって、現実的で続けやすい役割のひとつだと感じています。
まとめ|経験を活かし、無理のない形で現場に関わる
医療的ケア教員は、これまで積み重ねてきた看護経験を、教育と安全の面で現場に還元できる資格です。
体力勝負の働き方から少し距離を置き、
「教える」「見守る」「支える」立場で看護に関わる。
そんな選択肢を考え始めた50代看護師さんに、
ぜひ知っておいてほしい資格です。
















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