50代で転職した看護師が仕事ができないと言われることが多いのはなぜ?その2ベテランナースの報連相4つのコツ

看護師
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悩める50代Ns
悩める50代Ns

転職して新しい職場で働いています
頑張っていますが「仕事ができない」と言われてしまってショックです

50代で転職する人が増えています

しかし再就職をして「ベテランなのに仕事ができない」と言われることも

ベテランとはいっても、再就職や移動をすると新しいチームの中で仕事をすることになります

今までのやり方と違うこともあるでしょう

チームの人とのやり方が違ってくると足並みがそろわず先輩ナースに迷惑をかけてしまうかもしれません

50代ならではの報告連絡相談の方法をマスターすれば、新しい環境とのギャップを解消してスムーズに仕事ができるようになります

すとかわ
すとかわ

総合病院で30年以上いろいろな役割を経験し勤務しました
リーダーやプリセプター・実習指導など行いながら感じた経験をもとにお話します

この記事を読んでわかること
・新人とベテランの報連相の違いとは
・ベテラン看護師の報連相方法とコツ

この記事はおよそ1分で読める内容にまとめています

報連相とは

報・連・相(ほう・れん・そう)は、「報告」「連絡」「相談」を略した言葉です

基本の報連相

チーム内で情報を共有し、業務を円滑に遂行するため報連相は大切です

個人が得た情報を報告して適切な指示を受け問題を解決します

新人看護師の報連相との違い

新人看護師の報連相は

・正確に報告する
・要領よく報告する
・こまめに連絡する
・悪い情報ほど早く連絡する
・判断が正しいか相談する
・結果を報告する

などが求められます

50代看護師は基本的な判断はある程度可能なため、より高度な報連相が求められます

50代看護師の報連相

チーム内での情報共有は誰でも必要です

報連相は新人さんだけが行うものではありません

ベテランと言われる50代看護師でも、新しい環境で仕事を行う上で報連相は大切です

実施しようとしている事は今の職場では正しいことなのか

迷った時や報告が必要な時な誰に報告・連絡・相談すればよいのか事前に確認が必要です

特に今の職場で始めて行う業務は手順・必要物品など細かく確認しておきましょう

50代看護師の報連相方法

報告はSBARで行うとスムーズ

医療者間の報連相はSBARで行うことが多いです

SBARはスムーズに報告することができます

①状況(Situation)
②背景(Background)
③アセスメント(Assessment)
④提案(Recommendation)

上記の4つを略してSBARと言われています

①状況

まず問題が起こった時は、状況(今起こっていること)を報告します

例えば「血圧が低下している」などの問題点です

緊急性の有無も伝え、必要時素早く対応できるよう報告しましょう

経過を長々と話すと論点がわかりづらく、時間もかかるため報告される側が理解しやすいように簡潔に報告します

②背景

次に状況を判断するためのデータを報告します

関連する観察項目・病名・治療内容・データや普段と違う事や気になることなど今起こっていることに必要と思われる情報を伝えます

例としては

・意識レベルや呼吸状態
・四肢の動きの異変
・酸素使用状況
・モニターやバイタル、検査データ異常
・自覚症状、他覚的所見 など

必要な情報を共有してアセスメントにつなげます

③アセスメント

実際に看護師がみてアセスメントしたことを報告します

観察した内容とデータを総合して判断したことを伝えましょう

「こういう状態が考えられる、今後どのような結果が予想される」と思う事を報告します

④提案

アセスメントから、どのような対応が必要と思われるのかを提案をします

医師の診察や検査や薬剤の必要性があるのかなど、問題を解決する方法を考えます

一刻を争うと考えられる時は早急に対処をします

不安がある時は、症状を軽く捉えすぎて対応が遅れないようにしましょう

⑤報告後は今後どう動くかの確認

問題があって報告をしたあとは、その対応を検討します

検査をしたり、ドクターへ連絡を行い指示を仰いだり次に何をするのか予測して動けるように心づもりをします

他の業務との兼ね合いもあるでしょう

優先してやるべきこと、依頼が必要なことなど自分の業務を把握しておく必要があります

情報を共有したら協力しあって誰が何を行うのか確認して適切に対処していきます

50代看護師の報連相のコツ

①相手の立場に合わせた報告をする

報告相手の仕事が円滑に行えるように報告します

状態悪化の報告が遅くなると、医師に診察してもらえるタイミングを逃したり、対応が遅くなったり患者さんの苦痛が長引いてしまいます

今行っている業務が終わってから報告してよいのか、今すぐに報告するのか判断を誤らないようにしましょう

迷った場合は早めに報告したほうが良いでしょう

報告の目的を明確にして、簡潔に報告します

また、報告が伝わっているか不安な時はそのままにせず確実に伝えます

②相手の負担にならない連絡方法をとる

報告相手もいろいろな仕事をしており多忙です

口頭で確実に伝えることも大切ですが、話しかけられない場合もあります

今報告してもよいか確認をする気遣いをしましょう

今すぐに指示をもらう必要のない報告や内容が多い報告はメモなど文書に残して報告すると相手も助かります

時間に余裕ができてから再度確認をすると良いと思います

緊急を要する内容は、遠慮せず呼び止めて報告を聞いてもらいましょう

その場合はなぜ緊急なのか、アセスメントを提示して理解を求めます

③情報を共有して同じ目的で問題解決に取り組む

報連相をするのは上司やリーダーだけではありません

チームのスタッフにも報連相をすることで、情報を共有します

情報をスタッフ間でも理解し問題点を共有すると、多角的な視点で問題を考えられます

色々な意見を聞き、問題解決の方法がより良くなっていきます

チームには、新人からベテランまでいて知識・経験に差があるメンバーで構成されています

ベテランには当たり前に事でも新人は知らない事もあり学びにつながります

新人目線からの意見で問題解決のヒントになる場合もあります

問題点と解決策を理解するスタッフが多くなると協力者が増えてスムーズな問題解決につながります

④先に問題が予測できるときは対策を検討しておく

問題発生する前に、問題となりそうな事が予測される時もあると思います

また、部署移動や就職で経験豊富なベテランでも部署のやり方に不慣れなことがあります

その部署での統一した方法に添えるように、迷いそうなことが前もってわかるときは聞いておいたり、誰に質問や報告すればよいのか確認しておきましょう

まとめ

50代ならではの気遣いのある報連相をすることで、業務がスムーズになります

チーム内の刺激にもなり、全体のスキルアップにも貢献できるでしょう

チームのレベルが上がれば、仕事の効率がよくなり安心・安全に働くことができる職場になると思います

忙しい中では言いづらいかもしれませんが、気になることがあった時は「こうしておけば良かったな」と後悔するより相談しておいた方が安全で効率よく仕事ができることもあるでしょう

上手く伝えることが苦手でも、経験を積むうちに上手にできるようになります

レベルの高い報連相をしてスキルアップしていきましょう

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