業務をこなす看護から、暮らしを支える看護へ【50代看護師】ユニット型特養で感じた変化

看護師
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はじめに:その息苦しさ、気づかないふりをしていませんか?

体力の衰えを感じても、
「まだ頑張らなきゃ」と自分に言い聞かせて働いていませんか?

ナースコールに追われ、分刻みのスケジュールをこなし、気づけば残業。
患者さんの顔を見るより、モニターや記録画面を見ている時間のほうが長い——。

「看護師として、私は何を大切にしたかったんだろう」
そんな思いが、ふと胸をよぎることはありませんか?

もし今、今の働き方に少しでも息苦しさを感じているなら、
特別養護老人ホーム(特養)の「ユニットケア」という働き方を、
一つの選択肢として知ってほしいと思います。


1.ユニットケアとは?「生活の場」を支える看護

ユニットケアとは、おおむね10名程度の入居者様を1つの生活単位として、
固定に近いスタッフで日常生活を支えるケアの形です。

● 主役は、入居者様の暮らし

一斉起床・一斉食事は基本的にありません。
早起きの方もいれば、ゆっくり起きて朝食をとる方もいます。

新聞を読む時間、テレビを見る時間、うたた寝する時間。
それぞれの「その人らしい一日」が尊重されています。

● 流れ作業ではない看護

入居者様をこちらの都合に合わせるのではなく、
生活の流れの中で、バイタル測定や処置
(インスリン、経管栄養、褥瘡ケアなど)を行います。

もちろん、すべての日が穏やかなわけではありません。
急な発熱や転倒、判断に追われる場面もあります。
それでも、一人ひとりと向き合う余白が残りやすいのがユニットケアです。

● 暮らしに溶け込む観察

リビングでの会話、食事の様子、歩くスピード。
何気ない日常の中で、自然と体調変化に気づける——
そんな看護師の「目」が活きる環境です。


2.特養看護師の「ここがいい」―取り戻せる3つのゆとり

① 精神的なゆとり

突発的な検査やオペが続く病院と比べると、
特養の日常は比較的、先を見通しやすい傾向があります。

自分で優先順位を考えながら動けるため、
「常に何かに追われている感覚」から、少し距離を置けます。

② 時間のゆとり(ワークライフバランス)

  • 残業が少なめな施設が多い
  • 夜勤がなく、日勤+オンコール体制が主流

夜勤がない反面、オンコール中は
電話一本で判断を求められる緊張感があります。
負担や頻度は施設によって大きく異なるため、
事前の確認は欠かせません。

それでも、生活リズムを整えやすい働き方であることは、
50代の看護師にとって大きな魅力です。

③ アセスメント力と、介護職との協同

ユニット型特養では、介護職の気づきが大切な情報源になります。

「今日は食事が進まない」
「いつもより元気がない気がする」

生活のすぐそばにいる介護職の言葉は、
体調変化の“最初のサイン”であることも少なくありません。

看護師はその情報を受け取り、
経験と知識をもとに判断し、必要な対応につなげていきます。

上下関係ではなく、
「一緒に暮らしを支える仲間」としての協同。
ただし、その関係性や雰囲気は施設ごとに差があるため、
見学時にしっかり感じ取ることが大切です。


3.知っておきたい「リアルな注意点」

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● オンコールの実態は施設差が大きい

電話の回数、夜間の出動有無は必ず確認しましょう。

● 看取りと向き合う仕事

深く関わる分、お別れはつらいものです。
それでも、「最期までその人らしく過ごせた」と感じられる経験は、
特養看護師ならではのものです。

● 医療行為の範囲

高度な救命処置ではなく、
穏やかな療養を支える看護が中心になります。


4.施設見学で確認したいポイント

  • □ オンコールの実働頻度
  • □ 看護師と介護職の距離感
  • □ 看取りに対する施設の考え方

条件だけでなく、現場の空気感を大切にしてください。


まとめ:どんな看護を、これからも続けたいですか?

効率や処置を最優先する働き方に、少し疲れたとき。
ユニット型特養は、
経験を活かしながら、無理なく続けられる看護の選択肢になります。

無理に環境を変えなくても構いません。
まずは「こういう働き方もある」と知るだけでも十分です。

入居者様の暮らしを支えながら、
あなた自身の心と体も大切にできる看護。
そんな選択肢があることを、忘れないでいてください。

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