「夜勤が年々つらくなってきた」
「分刻みの処置に追われて、心がすり減っている」
もしあなたがそんなふうに感じているなら、
これからの働き方を考え始めている頃かもしれません。
私は看護師歴37年。
内科・整形外科病棟、訪問診療、デイケアなど様々な現場を経験してきました。
そして現在は、特別養護老人ホーム(特養)勤務3年目の50代看護師です。
ケアマネ資格もあり、現場の評価をいただいた結果、
実は病院勤務の頃より収入が増えたという少し意外な経験もしています。
今回は、そんな私の視点から
特養看護師のリアルな1日をあなたにお伝えします。
私が働く特養の環境
まずは、イメージしやすいように私の職場環境を紹介します。
施設規模
定員40名(顔が見える中規模施設)
看護体制
常勤2名・パート3名
介護職員
約25名
医師の関わり
嘱託医が週1回回診
オンコール
あり(月10回程度)
特養は施設によって環境が違いますが、
中規模施設ではこのくらいの体制が多い印象です。
特養看護師の1日(タイムスケジュール)
病院のように分刻みの処置に追われることはありません。
しかし施設には、施設ならではの忙しさがあります。
朝のルーティン
出勤したらまず自分の体調を記録し、しっかり手洗いを行います。
感染症を施設に持ち込まないことは、とても重要です。
私は朝礼前に前日の介護日誌を確認します。
その日の状況により、業務の順番を変更したり。
ここで入所者さんの変化を把握しておくと、その後の業務がスムーズになります。
8:20 朝礼・申し送り
夜勤スタッフから入所者さんの状態を共有します。
8:40 排便確認・バイタル再検
基本のバイタル測定は夜勤者が行っています。
異常値や体調不良の方は、ここで再検します。
8:50 経管栄養・食事介助
介護士さんと分担して対応します。
9:30 血圧測定
週に1回以上、曜日ごとに対象者を分けて測定しています。
10:00 処置・受診対応・内服薬準備
内服薬は、介護士さんが間違えないようにセットします。
また、おむつ交換のタイミングで呼ばれて皮膚処置を行うこともよくあります。
午後の業務
12:00 配膳・食事介助
フロアで見守りながら、誤嚥がないか確認します。
13:00 休憩
14:00 残り業務・ケアカンファレンス
入浴時の移動介助や処置、スタッフ間の情報共有を行います。
15:00 おやつ時間
フロア見守り、爪切り、書類作成などの隙間業務を行います。
17:30 退勤
大きな急変がなければ、ほぼ定時で帰宅できます。
病院との一番の違い
特養で働いて一番感じた違いがあります。
それは
医療の場ではなく「生活の場」だということです。
医師が常駐していない
病院と違い、医師は常駐していません。
入所者さんのちょっとした変化から
- 受診するべきか
- 様子を見るべきか
この判断を看護師が求められます。
これは特養看護師の大きな役割です。
医療より生活支援
高度な医療処置は少なく、
主な仕事は健康管理や服薬管理です。
生活を優先するため
「眠っているなら食事を少し遅らせる」
そんな対応も普通にあります。
介護士さんとの連携
施設では、生活を支える中心は介護士さんです。
「なんかいつもと違う」
その一言が、病気の早期発見につながることもあります。
実は忙しい時間帯もあります
「施設はのんびり」というイメージもありますが、
忙しい時間帯もあります。
例えば
朝の多重業務
バイタル確認、排便指示、食事準備が重なります。
急な受診対応
状態確認から始まり
- 相談員
- 医療機関
- 家族
- 介護士
多方面への連絡調整が必要になります。
回診・予防接種
全員対応の日はかなり忙しくなります。
看取り対応
入所者さんが亡くなられた場合、葬儀社のお迎えまでにケアを行います。
特養看護師の面白さ
特養の看護は、
入所者さんの生活に寄り添える仕事です。
一方で
医師がいない中で判断する責任もあります。
夜間に一人で対応する介護士さんの負担を減らすため、
私はできるだけ日中に対応するよう心がけています。
「受診するべきか」
「様子を見ても大丈夫か」
迷うことは日常茶飯事です。
それでも受診して
「何もなかった」と分かるだけで
大きな安心になります。
不安だった介護士さんも安心します。
病院のような最先端の医療はありません。
でも
入所者さんの穏やかな日常を守る看護
そこに私は、今いちばんやりがいを感じています。
もしあなたが
病院勤務の働き方に少し疲れているなら。
特養という働き方も、
選択肢の一つかもしれません。















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