特養のオンコールが不安な看護師へ|転職前に確認したい3つのポイント

施設看護師(特養)のリアル
この記事は約6分で読めます。

「特養で働いてみたいけれど、オンコールが不安」

「夜中に電話がかかってきたら、自分一人で判断しないといけないの?」

特養への転職を考えている看護師さんにとって、オンコールは気になるポイントのひとつだと思います。

私も現在、特養でオンコールを担当しています。

実際に働いて感じるのは、同じ「オンコールあり」でも、施設によって体制や負担はかなり違うということです。

誰から連絡が入るのか。
入職してどのくらいで担当するのか。
困ったときに相談できる相手はいるのか。

こうしたことは、求人票の「オンコールあり」という一言だけでは分かりません。

この記事では、特養への転職を考えている看護師さんに向けて、オンコールが不安なときに転職前に確認しておきたい3つのポイントを、私自身の経験をもとにまとめます。

オンコールで実際にどのような対応をするのかについては、こちらの記事で紹介しています。

関連記事:特養看護師のオンコールは何をする?実際の対応と流れを現役看護師が紹介


「オンコールあり」だけでは実際の働き方は分からない

特養の求人を見ると、

「オンコールあり」
「夜間オンコール対応」

などと書かれていることがあります。

でも、それだけでは実際の働き方までは分かりません。

オンコールを担当する看護師の範囲や、夜間の連絡方法、医師や医療機関への相談体制などは施設によって異なります。

そのため、「オンコールがあるから自分には無理」と求人票だけで判断するのは少し早いかもしれません。

逆に、「特養のオンコールなら大丈夫」と簡単に考える必要もありません。

大切なのは、実際の体制を知ったうえで、「この施設なら自分にも続けられそうか」を考えることだと思います。


1.夜間はどのような流れで看護師へ連絡が入る?

まず確認したいのが、夜間に入所者さんの状態変化があったときの連絡の流れです。

施設によっては、介護職からオンコール看護師へ直接連絡が入ることもあります。

一方、私の勤務先では、まず相談員へ連絡が入り、必要に応じてオンコール担当の看護師へ連絡が入る体制になっています。

これはあくまで私の勤務先の例で、すべての特養が同じ仕組みではありません。

面接や見学のときには、

「夜間に状態変化があった場合、どのような流れで看護師へ連絡が入りますか?」

と聞いてみると、実際のオンコールをイメージしやすくなります。

あわせて、

「電話が入る頻度や、実際に施設へ出向くことはどのくらいありますか?」

と聞いておくのもよいと思います。

電話で状況を確認することと、実際に施設へ向かうことでは、生活への影響も違います。

「オンコールあり」という言葉だけでなく、実際にどのような流れで対応しているのかを知っておくことが大切です。


2.入職して、いつからオンコールを担当する?

特養未経験の看護師さんなら、

「入職したらすぐオンコールを任されるのでは?」

と不安になることもあると思います。

私の場合は、入職してすぐにオンコールを担当したわけではありません。

まずは入所者さんの状態を知り、施設の仕組みや連絡方法を覚え、日常の看護業務を一通り経験しました。

必要な物品がどこにあるのか、状態変化があったときにどこへ連絡するのかなども、実際に働きながら覚えていきました。

看取りを行っている施設なので、必要なケアについても経験してからオンコールを担当しています。

私の場合は、担当するまで半年ほどありました。

もちろん、半年という期間が一般的な基準という意味ではありません。

入職してすぐ担当する施設もあれば、一定期間の経験を積んでから担当する施設もあります。

だからこそ、

「入職してどのくらいでオンコールを担当しますか?」

「担当するまで、どのように仕事を覚えていきますか?」

と確認しておくと安心です。

オンコールそのものより、そこに至るまでの教育やサポート体制を知ることが、不安を減らす材料になると思います。


3.困ったときに相談できる体制はある?

オンコールが怖いと感じる理由のひとつに、

「夜中に一人ですべて判断しなければならないのでは?」

という不安があるのではないでしょうか。

オンコールでは、入所者さんの状態を確認して、必要な対応につなげる役割があります。

ですから、まったく判断が必要ない仕事ではありません。

でも、本当に確認しておきたいのは、**「困ったときに誰へ相談できるのか」**です。

たとえば、

  • 施設内での連絡方法が決まっているのか
  • あらかじめ共有されている対応方法があるのか
  • 連携医療機関へ相談できるのか

などを確認しておくと、実際のオンコールがイメージしやすくなります。

私の勤務先でも、オンコール看護師だけですべてを完結させるのではなく、必要に応じて医師や連携医療機関などへ相談しながら対応しています。

面接では、

「夜間に判断に迷ったときは、どこへ相談できる体制になっていますか?」

と聞いてみてもよいと思います。

この質問への答えは、自分が安心して働けそうかを考えるうえで、大切な情報になるはずです。


面接では、まず夜間の体制を聞いてみる

3つすべてを細かく質問する必要はありません。

「オンコールについて少し不安があるのですが、夜間はどのような体制で対応されていますか?」

と聞くだけでも、連絡の流れや担当開始時期、相談体制などが分かることがあります。

実際に働く自分をイメージしながら確認してみてください。


オンコールは「ある・ない」より中身を見る

私自身、オンコールを担当しているので、負担がまったくないとは思っていません。

ただ、実際に経験してみると、「オンコール=夜中に一人ですべてを判断する仕事」とは限らないことも分かりました。

大切なのは、どのような連絡・相談体制になっているかを知ることです。

「オンコールあり」という文字だけで候補から外すのではなく、まず仕組みを確認し、そのうえで自分に合うか判断すればよいと思います。


まとめ|オンコールが不安なら、まず3つ確認してみる

特養のオンコールが不安なときは、転職前に次の3つを確認してみてください。

  1. 夜間はどのような流れで看護師へ連絡が入る?
  2. 入職して、いつからオンコールを担当する?
  3. 困ったときに相談できる体制はある?

オンコールの体制は施設によって異なります。

だからこそ、「オンコールがあるかどうか」だけで判断する必要はありません。

仕組みを知って、そのうえで自分に合う職場かどうかを考える。

特養への転職を考えるときには、そのくらいの距離感でよいのではないかと思っています。

オンコールで実際にどのような対応をしているのかについては、こちらの記事で紹介しています。

関連記事:特養看護師のオンコールは何をする?実際の対応と流れを現役看護師が紹介


※本記事は筆者自身の勤務経験をもとに、特養のオンコール体制を確認するときのポイントをまとめたものです。施設によって人員配置、オンコール体制、職種間の役割分担、医療提供体制、教育体制等は異なります。個別の医療行為や受診の要否については、医師の指示や所属施設の手順等に沿った対応が必要です。

コメント