「特別養護老人ホームの看護師って、オンコールが大変そう」
そんなイメージを持っている方は多いかもしれません。
ですが実際は、オンコールの実態は施設によってかなり違います。
特養に勤務しているからといって、必ずオンコールを行うわけではありません。
この記事では、
私が現在勤務している特養のオンコール体制を中心に、
過去に経験した訪問診療のオンコールとも比較しながら、
事実ベースでお伝えします。
※すべての施設に当てはまる内容ではありません。
結論|特養のオンコールは「必須」ではない
結論から言うと、
特養看護師=オンコール必須、ではありません。
私の職場では、
- オンコールを行う「常勤看護師」
- オンコールを行わない「パート看護師」
という形で、雇用条件として明確に分かれています。
オンコールが不安で施設勤務を避けている方にも、
「そういう施設もある」という事実を知ってもらえたらと思います。
なぜ「特養はオンコールが大変」と思われがちなのか
オンコールに不安を感じる理由の多くは、
- 求人票に「オンコールあり」と一括りに書かれている
- 実際の呼び出し頻度が分からない
- 誰から、どんな内容で連絡が来るのか想像しづらい
といった、情報不足にあります。
「どれくらいの頻度で」
「どんな形で」
「どこまで対応するのか」
ここが見えないと、不安だけが先に大きくなってしまいます。

私の職場のオンコール体制【特養の実例】
看護師配置
- 定員:40名
- 常勤看護師:2名
- 一日パート:2名(週3日契約・高齢看護師)
- 半日パート:1名(週5日)
オンコールを行うのは誰?
- オンコール対応は常勤看護師のみ
- パート看護師はオンコールなし
- 昼間の仕事内容は、常勤とパートでほぼ同じ
オンコールがあるからといって、
日中の業務内容が極端に変わるわけではありません。
オンコールの呼び出し頻度
今の職場での実感としては、
年に数回程度です。
「オンコール=頻繁に呼ばれる」
というイメージとは、かなり違いました。
オンコール時の時給
オンコールで実際に対応した場合の時給は、
- 準夜帯:通常時給の 1.5倍
- 深夜帯:通常時給の 2倍
負担ばかりが注目されがちですが、
金銭面ではきちんと評価されていると感じています。
オンコール中に気をつけていること
オンコール当日は、
- 飲酒をしない
- あまり遠方へ出かけない
- 連絡が来たら対応できる状態を保つ
といった点を意識しています。
また、
夜間に呼び出されても、翌日が出勤日であれば通常通り勤務します。
この点は、事前に理解しておく必要があります。
特養と訪問診療|オンコールの「質」はかなり違う
ここは、両方を経験したからこそ感じた違いです。
特養のオンコール(今の職場)
- 相談員さんが看護師の負担軽減のために間に入る
- 利用者家族からの直電はなし
- まず相談員が内容を整理してくれる体制
そのため、
いきなり判断を迫られる電話はほとんどありません。
訪問診療のオンコール(過去の経験)
- 患者家族からの直電が基本
- 電話は2日に1回程度
- 少ない時でも週1~2回
- ターミナル期の患者さんがいる時期は、
ほぼ毎日のように往診に呼ばれることもありました
事務所電話の転送だったため、夜間に患者さん以外の営業や問い合わせがあったり。
オンコールの回数だけでなく、
精神的な負担の質がまったく違うと感じました。
同じ「オンコール」でも、ここまで違う
どちらが良い・悪いという話ではありません。
- オンコールの性質
- 関わり方
- 求められるもの
が、働く場によって大きく変わります。
「オンコールが不安」という気持ちは、
内容が分からないことへの不安なのだと思います。
オンコールを担ってくれる看護師がいることの意味
正直なところ、
オンコールをしてくれる看護師さんが来てくれると、現場としてはとても助かります。
オンコール対応ができる人が増えれば、
一人あたりの負担は確実に軽くなります。
ただし、
オンコールを無理に引き受ける前提ではありません。
オンコールの有無は、雇用条件として明確に分かれています。
今の人員体制と、施設の本音
現在の看護師数は、
- 人手に余裕があるからこの体制
というわけではなく、
就職希望者がいないため、この人員で回しているというのが実情です。
施設としては、
本来は常勤看護師を増やしたいと考えています。
それでも私が常勤勤務を選んでいる理由
オンコールがある働き方ではありますが、
私は現在、常勤勤務を選択しています。
理由は、
- 現場をよく知っている常勤がオンコールを担う方が安心と求められていること
- オンコールの頻度が、現実的に受け入れられる範囲であること
- 責任と引き換えに、待遇面での納得感があること
オンコールがあるかどうかではなく、
「この条件なら続けられるかどうか」で判断しています。

まとめ|オンコールが不安な人が確認してほしいこと
特養のオンコールは、
「ある・ない」だけで判断できるものではありません。
転職や就職を考える際は、次の点を確認してみてください。
- オンコールは誰が対応するのか(常勤のみ/全員か)
- 現場スタッフからの直電か、間に入る職種がいるか
- 実際の呼び出し頻度はどれくらいか
これを知った上で判断すれば、
オンコールがあっても「無理なく続けられる職場」かどうかが見えてきます。
「オンコールがあるから無理」と決めてしまう前に、
中身を確認するという選択肢があることを、
知ってもらえたらうれしいです。















コメント