50代で転職した看護師が「仕事ができない」と言われやすいのはなぜ?その② ベテランナースのための報連相・4つのコツ

看護師
この記事は約5分で読めます。

その①では、
50代で転職した看護師が「仕事ができない」と言われてしまう背景として、

  • 職場ごとの暗黙のルールの違い
  • 優先順位や役割期待のズレ
  • 「できて当たり前」と見られやすい立場の難しさ

についてお話ししました。

▶50代で転職した看護師が「仕事ができない」と言われる理由|そう言われやすい構造と、卒業するための2つの視点

「自分なりに頑張っているのに評価されない」
「注意される理由がよく分からない」
そう感じた方もいるかもしれません。

そのズレが特に表れやすいのが、報告・連絡・相談(報連相)です。

その②では、
50代看護師が新しい職場で信頼を得やすくなる、報連相の考え方と4つのコツを具体的に解説します。


転職後、「仕事ができない」と言われてしまう理由

転職して新しい職場で働き始めると、
これまでと同じように頑張っているつもりでも
「仕事ができない」と言われてしまうことがあります。

50代で転職する看護師は増えていますが、
再就職後に
「ベテランなのに動きが合わない」
「報告が足りないように感じる」
と受け取られてしまう場面も少なくありません。

ベテランとはいえ、再就職や異動をすれば新しいチームの一員です。
職場ごとにやり方や判断基準が違えば、足並みが揃わないのは自然なこと。

このギャップを埋める鍵が、報連相です。


筆者について

総合病院で30年以上勤務し、
リーダー業務、プリセプター、看護学生の実習指導などを経験してきました。

その中で感じたのは、
評価されるベテラン看護師ほど、報連相が丁寧で分かりやすいということです。


この記事でわかること(約1分で読めます)

  • 新人看護師とベテラン看護師の報連相の違い
  • 50代看護師に求められる報連相の考え方
  • 新しい職場で信頼を得やすくなる4つのコツ

報連相とは

報連相とは、
報告・連絡・相談を略した言葉で、チーム医療を支える基本です。

個人が得た情報を共有し、
適切な判断や対応につなげることで、
患者さんの安全と業務の円滑化が守られます。


新人看護師に求められる報連相

新人看護師には、次のような点が重視されます。

  • 正確に報告する
  • こまめに連絡する
  • 悪い情報ほど早く伝える
  • 判断に迷ったら相談する
  • 結果を必ず報告する

「判断の確認」が中心で、
安心・安全を確保するための報連相です。


50代看護師に求められる報連相の考え方

50代看護師は、一定の経験や判断力がある前提で見られます。
そのため、新人時代とは少し違い、

  • なぜそう判断したのか
  • 次に何が必要だと考えているのか

といった思考の共有が求められます。

ただし、新しい職場では

  • その判断が今の職場でも正しいのか
  • 誰に、どのタイミングで報告すべきか

を確認する姿勢がとても大切です。

特に初めて行う業務は、
手順や必要物品、報告先まで細かく確認しておきましょう。


50代看護師の報告は「SBAR」を意識する

医療現場では現在も、SBARは有効な報告方法です。

SBARとは

  • S:Situation(状況)
  • B:Background(背景)
  • A:Assessment(評価・判断)
  • R:Recommendation(提案)

① 状況(Situation)

まず「今、何が起きているのか」を簡潔に伝えます。
例:「血圧が低下しています」「意識レベルに変化があります」

緊急性の有無も忘れずに伝えましょう。

② 背景(Background)

判断に必要な情報を補足します。

  • バイタルサイン
  • 検査データ
  • 既往歴や治療内容
  • 普段との違い
  • 自覚症状・他覚所見

必要な情報を整理して共有します。

③ アセスメント(Assessment)

観察やデータから、
「どう考えたか」「今後何が起こり得るか」を伝えます。

④ 提案(Recommendation)

アセスメントをもとに、

  • 医師への連絡の必要性
  • 検査や対応の提案

など、次の行動を示します。

不安がある場合は、軽く捉えすぎず相談しましょう。

⑤ 報告後の動きの確認

報告後は、

  • 誰が何をするのか
  • 優先順位はどうか

をチームで共有します。


50代看護師の報連相・4つのコツ

① 相手の立場を意識した報告をする

報告は「自分のため」ではなく、
相手が動きやすくなるためのものです。

迷ったときは、早めに・簡潔に伝える方が安全です。

② 相手の負担にならない連絡方法を選ぶ

忙しい相手には

  • 今、話してよいか一言確認
  • 緊急でない内容はメモや記録で補足

などの配慮をしましょう。

緊急時は遠慮せず、判断理由を添えて伝えます。

③ チーム全体で情報を共有する

報連相は上司やリーダーだけに行うものではありません。
スタッフ間で共有することで、多角的な視点が生まれます。

新人の気づきが、問題解決のヒントになることもあります。

④ 予測できる問題は先に確認しておく

不慣れな業務や迷いそうな場面では、

  • 誰に相談するのか
  • どこまで判断してよいのか

を事前に確認しておきましょう。


まとめ

50代看護師の報連相は、
経験を押し付けることではなく、経験を共有することです。

気遣いのある報連相は、
チームの信頼を高め、
業務を円滑にし、
安心・安全な職場づくりにつながります。

「あとで相談すればよかった」と後悔するより、
一言相談しておく方が、結果的に安全で効率的です。

報連相は、年齢に関係なく磨き続けられるスキル。
新しい環境でも、自分の経験を活かしていきましょう。

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