円満退職をめざす50代看護師の私がやってよかった5つのポイント
はじめに
夜勤がつらくなってきた。
若いスタッフに気を遣いすぎて、気づけば自分が後回し。
「辞めたい気持ちはあるけれど、迷惑をかけたくない」
そんなふうに悩みながら働いている50代看護師さんも多いのではないでしょうか。
看護師の5割以上は、これまでに一度は退職を経験しています。
退職理由はさまざまですが、どうせ辞めるなら円満に退職したいと思う方がほとんどです。
この記事では、
- 退職を決める前にやっておいてよかったこと
- 円満退職の進め方とコツ
- 退職後に必要な手続き
を、看護師歴30年以上・自身も円満退職を経験した筆者の視点でお伝えします。
この5つのポイントを意識するだけで、円満退職の失敗はかなり防げます。

ポイント① 本当に退職すべきか、一度立ち止まって考える
「もう限界」「辞めたら楽になるのに」
そう感じるほど、心身ともに追い込まれている方も多いでしょう。
ただ、勢いで退職してしまうと、
「こんなはずじゃなかった」と後悔するケースもあります。
一度、次の点を整理してみてください。
- 一時的な疲労や気分の落ち込みではないか
- 少し休職すれば回復する可能性はないか
- 配置換えや業務調整で改善できる余地はないか
また、退職・転職は家族の生活にも関わります。
事前に話し合い、理解と協力を得られる体制を整えておくと安心です。
ポイント② 退職前に「お金の準備」をしておく
退職後は、すぐに収入が途切れないとは限りません。
自己都合退職の場合、失業保険には
- 7日間の待機期間
- 原則2か月の給付制限
があります。
実際に振り込まれるまでには時間がかかるため、生活費3か月分以上の貯蓄があると安心です。
また、
- 住民税
- 健康保険料
- 年金保険料
などの支払いは退職後も続きます。
「失業保険があるから大丈夫」と思い込まず、現実的な資金計画を立ててから動きましょう。
ポイント③ 職場に配慮した「退職時期」を選ぶ
退職しやすい時期
- 年度末(3月)
- 委員会・看護研究・プリセプターの役割が一段落した後
- 求人が増える 1〜2月、7月
- ボーナス支給後
退職しづらい時期
- 年末年始・GW・お盆などの長期休暇前後
- 委員会・プリセプターの途中
- 産休予定者がいる時期
職場が人員調整しやすい時期を選ぶことで、
引き止められにくく、退職後も気まずさが残りにくくなります。
ポイント④ 引き止められにくい「伝え方」をする
退職理由は、正直すぎなくて構いません。
不満をそのまま伝えると、改善提案による引き止めが起こりやすくなります。
おすすめなのは、前向きな表現への言い換えです。
- 「ゆとりのある看護をしたい」
- 「興味のある分野に挑戦したい」
- 「家庭の事情で働き方を見直したい」
退職の意思は、まず直属の上司(病棟なら師長)に個別で伝えましょう。
忙しくない時間帯を選び、
「お時間をいただけますか」と切り出すのが無難です。
ポイント⑤ 最後まで「きれいに終える」
私の体験談
私の場合、退職の意思を伝えてから実際の退職日まで2か月ほど延びました。
ただ、その間に有給休暇をしっかり消化させてもらえたことで休日が増え、体も気持ちも少し楽になったのです。
正直、
「このまま続けられるかもしれない」
と、退職の気持ちが一瞬揺らいだこともありました。
でも振り返ると、退職を言い出さなければ、あの休みは取れなかったのも事実です。
限界まで無理をしていたからこそ「辞めたい」と思った初心を忘れず、予定どおり退職しました。
結果的に、心身を整えながら区切りをつけられたことが、円満退職につながったと感じています。
退職時にやること(簡潔に)
提出・返却
- 退職届(理由は「一身上の都合」でOK)
- 健康保険証、IDカード、名札
- ユニフォーム(貸与品)、鍵など
受け取る書類
- 雇用保険被保険者証
- 離職票(通常2週間前後で郵送)
- 源泉徴収票
- 年金関連書類(50代世代は年金手帳保有者が多い)
※手続きが不安な方は、この章だけブックマークしておくと安心です。
退職後に必要な手続き(要点)
- 失業保険:次の仕事が未定なら早めにハローワークへ
- 健康保険:国保/任意継続/配偶者の扶養
- 年金:第2号 → 第1号、または第3号へ切り替え
国民健康保険・国民年金は、退職後14日以内が目安です。

まとめ
退職は、体力的にも精神的にも大きな決断です。
気持ちが揺れたり、同僚に申し訳なさを感じたりするのは、真面目に働いてきた証拠だと思います。
でも、準備と伝え方を整えれば、50代でも円満退職は十分可能です。
前向きな言葉で区切りをつけ、次のステージへ進んでいきましょう。
円満退職の次に大切なのは、
「もう無理をしなくていい職場を選ぶこと」です。
















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