特別養護老人ホームで働いていると、体調が悪くても出勤しようとするスタッフに出会うことがあります。
人手不足の現場では、「休むと迷惑がかかる」という気持ちが強くなりやすく、実際にギリギリの人数で回しているという感覚もあります。
ただ、その一方で感染症に関しては、別の視点が必要だと感じています。
熱は下げられても、感染を止めることはできない
発熱に対しては解熱剤で一時的に症状を下げることができます。
しかし、ウイルスそのものの排出を止めることはできません。
そのため、「少し楽になったから出勤する」という判断が、結果的に周囲への感染リスクにつながる可能性があります。
検査体制はあっても、自己判断に委ねられている現実
施設によって対応は異なるとは思いますが、私の職場には簡易検査キットがあり、陽性の場合は出勤しないように周知されています。
ただし実際には、体調が悪いからといって積極的に検査をする人ばかりではありません。
「ただの疲れかもしれない」
「そこまで大げさにしなくてもいいかもしれない」
そう考えて様子を見るケースもあります。
制度や仕組みがあっても、最終的な判断は個人に委ねられているのが現実です。
休む連絡をする時の現場の空気
体調不良で休む連絡をすると、事務所は困ったような反応をすることがあります。
ただし、それは休むことを否定しているわけではなく、実際に人員調整に困るからです。
休んではいけないと言われるわけではありませんが、「大変だな」という空気はどうしても出ます。
その空気が、休みにくさにつながっている面もあると思います。
人手不足と感染症対応は別問題になる
通常の人員不足であれば、応援対応や業務内容の調整で乗り切ることがあります。
しかし感染症の場合は事情が異なります。
感染拡大のリスクがあるため、他フロアからの応援を入れることができません。
結果として、限られた人員で感染対応を行うことになります。
感染症対策には大きな負担がかかる
感染症対応になると、通常業務に加えてさまざまな対策が必要になります。
- 個室対応
- マスク、手袋、ガウン、キャップなどの防護具使用
- 消毒作業の増加
- 食器の使い捨て対応
これらは人的負担だけでなく、衛生材料や消耗品の使用増加につながり、施設としてのコスト負担も大きくなります。
「人が少ないから休めない」という感覚
現場では、「今はギリギリの人数で回っている」という感覚が共有されています。
そのため、体調不良で休むことに対して心理的なハードルが高くなりやすいのが実情です。
ただ、感染症の場合は一人の無理が、より大きな人員不足につながることがあります。
まとめ
人手不足の現場では、休むことに対して遠慮が生まれやすい環境があります。
しかし感染症に関しては、出勤することが必ずしも安全とは限りません。
施設ごとに制度や仕組みがあっても、最終的な判断は個人に委ねられています。
だからこそ私は、
体調が悪いときは無理をせず休むことも、現場を守るための一つの選択だと考えています。
















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