50代になると、
「このままずっと看護師を続けるのかな」
と考えることがあります。
看護師の仕事は嫌いではありません。
でも、若い頃と同じように動けるわけでもなくなってきました。
夜勤をして、走り回って、重いものを持って。
まだできるとは思っていても、
「この先もずっと体力勝負でいけるのかな」
と感じることが増えてきます。
私はそんな時期に、思い切っていったん無職になりました。
そして、ハローワークで見つけた職業訓練に通い、Webデザインを学びました。
結果から言うと、
Webデザイナーにはならず、また看護師として就職しました。
でも私は、職業訓練に行ってよかったと思っています。
看護師を辞めるためではなく、これから看護師を続けるうえでも役立つものが増えたからです。
「看護師以外の仕事も見てみたい」と思った
看護師をしていると、
「パソコン苦手なんです」
という人、結構いますよね。
私も、最初から得意だったわけではありません。
でも今の看護師の仕事って、パソコンを使う場面がかなり多いです。
記録。
データ入力。
資料作成。
情報整理。
昔よりも、画面に向かう仕事が増えました。
その一方で、50代になると体力の衰えも少しずつ感じます。
だから、
身体を使う仕事だけではなく、別のスキルもあった方がいいんじゃないかな
と思うようになりました。
看護師以外の仕事にも少し興味がありました。
もともとブログもやっていましたが、今もそんなに伸びているわけではありません(笑)。
それでも、
「Webデザインを勉強したら、ブログにも何か役立つかもしれない」
と思ったんです。
ハローワークでも、IT関係の仕事にも興味がある、という話をした記憶があります。
最初から看護師に戻ると決めていたわけではありません。
ハローワークで職業訓練を知った
仕事を辞めてハローワークに行ったとき、職業訓練にはいろいろなコースがあることを知りました。
私が選んだのはWebデザイン。
受講料はかからず、テキスト代は自己負担でした。
ただ、申し込めばすぐに始められるわけではありません。
募集期間があり、開始日も決まっています。
私の場合、実際に通い始めるまで1か月近く待ちました。
無職なので時間はあります。
でも、失業給付の残り日数は少しずつ減っていきます。
「まだ始まらないのかな……」
と、少しドキドキしました(笑)。
看護師なら求人はあります。
普通に就職してしまえば収入は戻ります。
それでも、
「せっかく仕事を辞めたんだから、今しかできないことをやってみよう」
と思って待ちました。
「看護師さんなのに、なんでWebデザイン?」
職業訓練に通い始めると、何度か聞かれました。
「看護師さんなのに、なんでWebデザインなんですか?」
たしかに(笑)。
自分でも、少し変わった選択だったと思います。
でも、
「この先ずっと体力勝負だけでは厳しいかもしれないし、パソコンを使えるようになっておいて損はないかな」
と思っていました。
看護師だから、看護師の勉強だけをしなければいけないわけでもありません。
50代だからこそ、今までと違うものを見てみてもいい。
私はそう思いました。
Webデザインだけではなく、パソコンの基礎から学べた
私が通った職業訓練は、いきなり専門的なWeb制作だけを学ぶコースではありませんでした。
パソコンの基礎から始まり、WordやExcelも勉強しました。
その流れで、WordとExcelの3級も取得しました。
特にWord検定の練習は、かなり役に立ちました。
決められた時間の中で文章を入力したり、文書を整えたりするので、繰り返しているうちにタイピングが鍛えられました。
タッチタイピングも、このとき結構頑張りました(笑)。
今でも、そのおかげで看護記録の入力が早く終わるので助かっています。
コピー&ペーストも、いちいちマウスで操作するよりショートカットキーを使った方が早い。
ちょっとしたことですが、毎日繰り返す作業なので、積み重なると結構違います。
Webデザイナーにはならなかったけれど、こういう基礎的なパソコン操作が、今の看護師業務をかなり楽にしてくれています。
この歳でビジネスマナーを学ぶのも新鮮だった
職業訓練では、Webデザインやパソコン操作だけではありませんでした。
再就職に向けたビジネスマナーや、キャリアコンサルティングの授業もありました。
履歴書や職務経歴書のこと。
面接での受け答え。
一般企業での考え方。
これまで何をしてきて、これからどう働きたいのか。
この歳になって、改めてビジネスマナーを学ぶ機会って、なかなかありませんよね。
看護師として長く働いてきたので、
「社会人経験は十分ある」
くらいに思っていました。
でも授業を受けてみると、
「私、けっこう世間知らずだったな」
と思うことがありました(笑)。
医療の世界では当たり前でも、一般企業では違う。
逆に、一般企業では当たり前のことを私は知らなかった。
50代になってから、そういうことに気づけたのも新鮮でした。
資格を取れたからといって、そのまま就職できるわけではなかった
Webデザインの勉強そのものは、思っていたほど苦労しませんでした。
もちろん分からないことはたくさんありました。
でも、授業を受けて、課題をやって、一つずつ覚えていけば何とかなりました。
そこで少し、
「もしかして私、Web業界でもいける?」
と思ったりもしました(笑)。
でも、実際に求人を見ると話は別でした。
実務経験。
ポートフォリオ。
デザイン力。
コーディング。
未経験から入るには、なかなかハードルが高そうでした。
そして給与を見ると、私の場合は未経験でWeb業界に入るより、看護師として働いた方が条件もよく、現実的でした。
もちろん、お金だけで仕事を決めるわけではありません。
でも50代になると、生活のことも、この先のこともあります。
新しい仕事に挑戦したい気持ちと、これまで積み上げてきた看護師の経験を使った方が条件はいい、という現実。
そこを比べて、私は看護師に戻ることにしました。
訓練中も、ずっと就職のことを考えていた
職業訓練に通っている間も、就職活動はできます。
実際、途中で就職が決まって、訓練を途中で辞めた方もいました。
私も授業を受けながら、
「最後まで訓練を受けるか」
「いい求人があれば途中で就職するか」
「訓練が終わったあと、ちゃんと仕事が決まるか」
と、いろいろ考えていました。
失業給付の残り日数も気になります。
訓練が始まる前も少しドキドキしましたが、終わりが近づくと今度は、
「このあと、ちゃんと再就職できるかな」
と、また別のドキドキがありました(笑)。
50代で無職になると、勉強だけしていればいいわけではありません。
生活のことも、お金のことも、再就職のことも考えます。
そこは少し落ち着かなかったですね。
結局、私はまた看護師に戻りました
そして結局、私はWebデザイナーではなく、看護師として再就職しました。
でも、職業訓練で身につけたことは今も使っています。
看護記録は以前より早く入力できる。
WordやExcelも使いやすくなった。
ショートカットキーを使えば、ちょっとした作業も早い。
資料作成やデータ入力も、それほど身構えなくなりました。
パソコン作業を自分が引き受け、その分、体力を使う仕事は周囲にお願いする。
そんなふうに、お互いに得意なことを分担できる場面もあります。
50代の私には、こういう働き方もありだと思っています。
昔は「ずっと座っていてズルい」なんて言っていました
そういえば昔、パソコン作業ばかりしている看護師がいると、
「ずっと座っていていいよね」
「楽してるみたいでズルい」
なんて言葉が出ることがありました。
今思うと、少し面白いです。
デスクワークだって大変なんですよね。
考えることも多いし、誰かが簡単に代わってくれるわけでもありません。
でも、身体を使って走り回っている側から見ると、
「座って仕事ができていいな」
と少し羨ましかったのかもしれません。
今の私は、
座ってできる仕事があるのは、ありがたい
と普通に思います(笑)。
まとめ|50代の寄り道は、案外あとで役に立つ
50代でいったん無職になる。
職業訓練に通う。
Webデザインを勉強する。
再就職できるか少しドキドキする。
そして、結局また看護師に戻る。
こうして並べると、
「私、何をしているんだろう」
という感じもします(笑)。
でも私は、それでよかったと思っています。
Webデザイナーにはならなかった。
ブログも今のところ、そんなにパッとしていない(笑)。
それでも、WordやExcelを学んだこと。
タイピングが速くなったこと。
ショートカットキーを覚えたこと。
ビジネスマナーや、医療以外の世界を少し知れたこと。
そういうものが、今の仕事に地味に効いています。
50代になると、
「今さら新しいことをしても」
と思うことがあります。
でも、必ず別の仕事に転職できなくてもいいんですよね。
少し寄り道してみる。
違う世界を見てみる。
やってみて、
「やっぱり看護師でいいかな」
と戻ってくるのもありです。
その寄り道で覚えたことが、あとから今の自分を助けてくれることもあります。
私もまだ、なんとなく試しながら働いています。
でも、それで意外となんとかなっています。


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