50代看護師の転職は「この先の暮らし」まで考える|特養求人のチェックポイント

施設看護師(特養)のリアル
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転職先を探すとき、まず目に入るのは、

場所と給料。

私もそこは気になります。

通える距離なのか。
給料はいくらなのか。
勤務時間は何時から何時までなのか。
休日はどのくらいあるのか。

どれも大切です。

でも、50代になってからの転職では、それだけではなく、

「この職場に変わったら、自分の毎日はどうなるだろう?」

というところまで考えてもいいのではないかと思っています。

今回は、特養への転職を考えるときに、私なら確認しておきたいポイントをまとめます。


まず「今回の転職で何を変えたいのか」を考える

求人票を見る前に、一度考えておきたいことがあります。

今回の転職で、何を変えたいのか。

給料を上げたい。

夜勤を減らしたい。

家から近い職場にしたい。

家族との時間を増やしたい。

体力的に無理なく働きたい。

これまでの経験も活かしたい。

人によって大切なことは違います。

すべての条件がそろう求人は、なかなかありません。

だからこそ、

「これは譲れない」
「ここなら少し譲れる」

を考えておくと、求人を選びやすくなると思います。

50代から特養へ転職することに不安がある方には、
50代看護師でも特養に転職できる?今までの経験が意外と活きた話
も参考になると思います。


1.場所・給料はやっぱり大事

まずは現実的な条件です。

通勤に時間がかかりすぎないか。

給料や手当は、自分が納得できる金額か。

毎日のことなので、どちらも大切です。

通勤時間は勤務時間には含まれませんが、毎日の生活にはしっかり影響します。

給料も金額だけでなく、基本給、各種手当、賞与などを含めて確認しておきたいところです。


2.勤務時間と休日を、自分の生活に当てはめてみる

求人票に書かれている勤務時間や年間休日数も確認します。

ただ、数字だけでは実際の働き方が分からないこともあります。

たとえば、

  • 土日祝はどのくらい出勤するのか
  • お盆・年末年始・GWはどうなるのか
  • 希望休はどのように調整するのか
  • 残業はどのくらいあるのか

などです。

シフト勤務では、誰かが休めば、その時間を誰かが勤務しています。

だから私は、自分が休めるかだけでなく、休日勤務が特定の人に偏りすぎていないかも、長く働くうえでは大切だと思っています。

みんなが無理をする必要はありません。

でも、

「毎週は難しいけれど、月に1回なら土日勤務できる」

など、できる人ができる範囲で少しずつ協力できると、職場全体も回りやすくなります。

求人を見る側も、

自分が希望する働き方と、職場が必要としている働き方が合っているか。

ここを確認しておくと、入職してからの「思っていたのと違った」を減らせると思います。


3.急な家庭事情を相談できる職場か

50代になると、仕事以外の事情もいろいろあります。

子どもの行事や急な用事。

親の通院や介護。

予定どおりにいかないこともあります。

以前の職場では、経験年数の浅い看護師が多く、私がリーダー業務を担当することも多かったため、急に帰らなければならない事情ができても、簡単には抜けにくい体制でした。

今の職場では、人員やその日の業務に問題がない範囲で、早退したり、昼休みや比較的落ち着いている時間帯に一時的に中抜けしたりと、相談に応じてもらえることがあります。

この経験から、

休日数だけでなく、急な事情が起きたときに相談できる職場かどうか

も、働きやすさに関わると思うようになりました。

ただ、勤務調整をお願いするのは自分だけではありません。

誰かが困ったときには、こちらが勤務を代わったり、できる範囲で協力したりすることもあります。

もちろん、いつでも引き受ける必要はありません。

でも、

「自分が助けてもらうこともあるし、助ける側になることもある」

という気持ちがある方が、シフト勤務の職場ではお互いに働きやすいのではないかと思います。

「休みやすい職場」というより、困ったときに相談し合える職場かどうか。

私は、そこも大切だと思っています。


4.夜勤・オンコールは「あり・なし」だけで判断しない

特養では、看護師の夜勤がない代わりにオンコールがある施設もあります。

ただ、

「オンコールあり」

だけでは実際の負担は分かりません。

確認したいのは、

  • 月に何回くらい担当するのか
  • 最初に電話を受けるのは誰か
  • どんな内容の連絡が多いのか
  • 呼び出しはどのくらいあるのか
  • 夜間対応した翌日の勤務はどうなるのか
  • 困ったときに相談できる相手がいるのか

といったところです。

同じ「オンコールあり」でも、施設の運用によって負担はかなり変わります。

詳しくは、
特養看護師のオンコールは何をする?実際の対応と流れを現役看護師が紹介
にまとめています。


5.看護師の人数だけでなく「一人で抱え込まない体制」を見る

特養は、病院と比べると看護師が少人数のことがあります。

「一人で全部判断するのかな」

と不安になる方もいると思います。

でも、見るのは人数だけではありません。

ほかの看護師へ相談できるか。

必要なときに医師や医療機関へつなげられるか。

介護職や相談員と情報共有できるか。

一人で抱え込まなくてよい仕組みがあるか。

こちらも重要です。

特養での介護職との連携については、
特養看護師と介護職はどう連携する?|同じ生活を違う視点で支える
でも紹介しています。


6.入所者さんの状態や医療的な対応も確認する

「特養」と一言でいっても、施設によって入所者さんの状態は違います。

医療的な対応の多さ。

看取りの状況。

医療機関との連携方法。

こうした部分によって、看護師の仕事も変わります。

自分が、

どの程度の医療的な対応なら無理なく担えそうか。

どのくらいの忙しさなら続けられそうか。

ここも見ておきたいところです。

特養看護師の仕事を全体的に知りたい方は、
特養看護師の仕事内容とは?病院との違いや働き方を現役看護師がわかりやすく解説

病院との看護の違いについては、
特養看護師が病院と違うと感じること|看護の『頑張りどころ』が変わった

もあわせてどうぞ。


7.求人票で分からないことは、見学してみる

求人票だけでは分からないこともあります。

気になる施設があれば、職場見学ができるか確認してみるのも一つです。

私の勤務先では職場見学を受け付けています。

私自身、転職活動のときはハローワークの求人を利用し、ハローワークの方から施設へ連絡していただきました。

ただ、そのときは、

「見学したら応募しないといけないのかな?」

と少し気になりました。

見学や応募の流れは施設によって違うので、

「見学してから応募を考えても大丈夫ですか」

と確認しておくと安心です。

実際に見ると、

職員同士がどんなふうに話しているのか。

入所者さんがどんな雰囲気で過ごしているのか。

看護師と介護職がどう連携しているのか。

求人票からは見えない部分が分かることもあります。

「ここなら自分も働けそうかな」

という自分の感覚も、私は大切だと思います。

求人票だけでは分からない働きやすさについては、
「特養看護師の働きやすさは何で決まる?|『特養だから』だけでは分からないこと」
にもまとめています。


転職して変わるのは、仕事だけではなかった

私は今の働き方になってから、以前より生活に少し余裕ができました。

お惣菜や外食に頼ることが減りました。

家の中を掃除したり、整えたりする余裕も以前よりあります。

子どもの行事にも比較的参加できていますし、習い事の遠征にも行けています。

昔の働き方だったら、余裕がなくて、

「習い事はしないで」

と言っていたかもしれません。

転職して変わったのは、仕事だけではありませんでした。

家に帰ってからの時間や、家族との過ごし方まで少し変わった。

これは、転職してよかったと思うことの一つです。


まとめ|この職場で働いた先に、どんな毎日を送りたい?

50代の転職では、

「採用してもらえるだろうか」

という不安もあると思います。

でも、転職の目的は採用されることだけではありません。

給料。

場所。

勤務時間。

休日。

オンコール。

職場の体制。

どれも大切です。

でも、その条件を確認するのは、

この先、自分がどんな毎日を送りたいのか

をかなえるためなのだと思います。

仕事が変わって、少し疲れにくくなった。

家に帰ってから余裕ができた。

家族との時間が増えた。

休日を楽しめるようになった。

そんなふうに、

仕事だけでなく、毎日の生活まで少し楽しくなるような転職

にできたらいいと思います。

「条件のいい職場」を探すだけではなく、

この職場で働いた先に、自分はどんな暮らしをしたいのか。

そして、自分の希望だけでなく、職場側が必要としている働き方とも無理なく折り合えるか。

そこまで考えながら、自分が納得できる職場を選べたらいいですね。


※本記事は筆者自身の転職・勤務経験をもとにまとめたものです。勤務体制、休日、オンコール、人員配置、業務内容、職場見学への対応などは施設によって異なります。転職を検討する際は、各施設の募集要項や説明、雇用条件等をご確認ください。

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