特養看護師のオンコール内容とは?現役看護師が実際の対応を紹介

施設看護師(特養)のリアル
この記事は約4分で読めます。

「特養のオンコールって、実際は何をするの?」

特養への転職を考えたとき、オンコールが不安という看護師さんは少なくありません。

私も面接で質問を受けることがあります。

今回は、現役特養看護師として、私が実際に経験しているオンコール対応をご紹介します。

※この記事は私が勤務する施設での経験をもとに書いています。オンコールの運用や対応方法は施設によって異なります。


オンコールは夜だけの仕事ではありません

オンコールというと、「夜中に電話が鳴って駆けつける仕事」というイメージを持つ方も多いと思います。

でも、私の中ではオンコールは日中から始まっています。

周りから見ると、私はぼーっと利用者さんを見ているように見えるかもしれません。

でも、その時間も、

「この方は朝まで大きな変化なく過ごせそうかな」

「今のうちにできることはないかな」

と考えています。

発熱や嘔吐など体調変化が予想される場合は、医師の指示に基づいて必要時薬や夜間の対応方法を確認しておくことがあります。

また、酸素化の低下など夜間に医療的な対応が必要になる可能性がある場合は、利用者さんの全身状態を踏まえ、必要に応じて医師へ相談したり、受診を検討したりします。

夜間になってから慌てるのではなく、日中のうちにできる準備をしておくことも、特養看護師の大切な役割だと感じています。


実際にどんな対応をしているの?

電話で相談を受けることもあれば、必要に応じて施設へ向かうこともあります。

私が経験した夜間対応では、

  • 転倒による出血で処置が必要だった場合
  • 頭部打撲で受診の判断が必要だった場合
  • 看取り対応
  • 呼吸停止後の対応やエンゼルケア

などがありました。

一方で、日中のうちに状態を確認し、必要な準備や情報共有を行うことで、夜間は電話での相談だけで対応できることもあります。


施設によってオンコールの内容は大きく違います

以前、別の特養で働いていた知人は、

「オンコールが本当に大変だった」

と話していました。

理由を聞くと、その施設では夜間のファーストコールが看護師で、軽い発熱なども含めて、まず看護師へ連絡が入る体制だったそうです。

一方、私の勤務先では、夜間は相談員が状況を確認し、必要に応じて看護師へ連絡が入る体制です。

日中のうちに、利用者さんの状態や夜間に起こりそうなこと、その際の対応について相談員へ共有しています。

また、介護職も制度に基づき対応できる範囲を担い、多職種で役割分担をしています。

そのため、看護師が対応するのは、本当に看護師の判断や対応が必要な場面が中心です。

このように、同じ「オンコールあり」の特養でも、運用方法によって仕事内容や負担は大きく変わります。


面接で確認しておくと安心なこと

オンコールがある施設へ応募する場合は、

  • 夜間はどのような内容の連絡が多いですか?
  • ファーストコールは誰が受けますか?
  • 入職後すぐにオンコールを担当しますか?

などを確認してみると、実際の働き方をイメージしやすくなります。

もし不安があれば、

「まずは業務を覚えて、慣れてきたらオンコールも検討したいと考えています。」

と相談してみるのも一つの方法です。


「何も起こらない」を支える看護

デイケアで働いていた頃も、訪問診療でも、

「次に私たちが関わるまで元気に過ごせるかな」

という視点で仕事をしてきました。

特養でも、その考え方は変わりません。

夜勤の介護職が安心して利用者さんを見守れるよう準備することも、特養看護師の大切な役割だと思っています。

担当フロアの介護士さんから、

「今日は担当で良かったです。」

と言っていただけることがあります。

その一言が、とても励みになります。

利用者さんが穏やかに夜を過ごせること。

そして、夜勤の介護職が安心して働けること。

そのために日中から準備をすることも、特養看護師の大切な仕事だと感じています。


まとめ

オンコールという言葉だけを聞くと、不安を感じる方もいるかもしれません。

でも実際には、夜間対応だけではなく、日中のアセスメントや準備、多職種との連携によって支えられている仕事です。

私は、オンコールは「夜になってから対応する仕事」というより、「夜を安心して迎えるための仕事」だと思っています。

その内容や負担は施設によって大きく異なります。

特養への転職を考えている方は、「オンコールがある・ない」だけではなく、「どのような体制でオンコールを運用しているのか」もぜひ確認してみてください。

オンコールという言葉だけで特養を選択肢から外してしまうのは、少しもったいないかもしれません。

自分に合った施設と出会えれば、看護師として長く働ける選択肢の一つになると思います。


ご注意

  • この記事は筆者個人の勤務経験をもとに執筆しています。
  • オンコールの運用方法や夜間対応の体制、職種ごとの役割は、施設や法人によって異なります。
  • 医療的な判断や対応は、利用者さんの状態や医師の指示、各施設の運用に基づいて行われます。
  • 転職を検討される際は、面接などで実際の運用体制を確認することをおすすめします。

コメント