50代看護師の転職は年収が下がる?夜勤なしで約10万円減でも後悔していない理由

50代看護師の働き方
この記事は約9分で読めます。

50代で転職を考えたとき、やっぱり気になるのが給料です。

「夜勤はそろそろきつい」

「もう少し体に無理のない働き方に変えたい」

そう思っても、

「でも、転職したら給料がかなり下がるんじゃない?」

と考えると、なかなか踏み切れませんよね。

私もそうでした。

私は長く病院で働いたあと、現在は特別養護老人ホームで常勤看護師として働いています。

病院時代は夜勤が月6回ほど。

現在は夜勤なしで、オンコールを月10日前後担当しています。

あらためて年収を比べてみると、転職後は年間で約10万円下がっていました。

「あれ? 給料上がったと思ってたんだけど(笑)」

というのが正直なところです。

でも私は、この転職を失敗だったとは思っていません。

むしろ、

「これだけ働き方が変わって、年収差が約10万円なら十分よかった」

と思っています。

今回は、50代で転職した私の給料が実際にどう変わったのか、そして転職して初めて意識した「経験年数の評価」について書いてみます。

※本記事にはアフィリエイト広告を含みます。
※この記事は私自身の転職経験について書いたものです。給与制度や経験年数の評価、夜勤・オンコールなどの勤務条件は職場によって異なります。

50代看護師が転職すると、給料は下がる?

「50代で転職したら給料が下がるのでは?」

これは、私もかなり気になっていました。

長く同じ職場で働いていると、

基本給。
夜勤手当。
各種手当。
賞与。
毎年の昇給。

いろいろなものが積み重なって、今の年収になっています。

50代になると、

「今の給料」が最初からその金額だったわけではない

んですよね。

何年も働いて、少しずつ積み上がってきたものです。

だから別の職場に移るとき、

それまでの経験を新しい職場がどこまで評価してくれるか

で、転職後の給料はかなり変わると思います。

私は、そのことを転職してから実感しました。

求人票を見たときは「かなり下がるな」と思っていた

私が今の特養を探したのは、ハローワークです。

当時、いくつか施設求人を見ましたが、給与は全体的に似たような金額でした。

今の職場の求人だけが極端に低かったわけではありません。

むしろ、私が見た中では比較的条件は良い方だったと思います。

それでも、当時の求人票に出ていた給与条件をそのまま自分の年収に当てはめてざっくり計算すると、

年間で100万円近く下がるかもしれない

と思っていました。

病院では夜勤もしていましたし、長年の昇給も積み重なっていました。

そこから夜勤のない施設へ移るなら、ある程度収入が下がるのは仕方ない。

そう考えていました。

ただ、看護師としての経験年数は長かったので、

「採用時には多少は経験を見てもらえるのかな」

とは思っていました。

転職するまで「俸給表」なんて知りませんでした

そして転職して初めて意識したのが、

「俸給表」

です。

正直に言うと、私、

転職するまで俸給表なんてほとんど知りませんでした(笑)。

今の職場は社会福祉法人で、給与は俸給表に沿って決まる仕組みになっています。

私の場合は、これまでの看護師経験もある程度考慮して給与を決めてもらえました。

そのため、求人票を見たときに想像していたほど年収は下がりませんでした。

結果として、

転職前との年収差は約10万円。

求人票を見たときに想像していた差より、ずっと小さく済みました。

なので私の感覚としては、

「年収が下がってしまった」

というより、

「あれだけ働き方を変えたのに、思ったより下がらなかった」

に近いです。

※給与制度や経験年数の扱いは法人・施設によって異なります。社会福祉法人だから必ず同じように経験が評価される、という意味ではありません。

50代の転職は「基本給」だけ見ない方がいい

これは、転職してから気づいたことです。

求人票に、

「基本給○万円」

と書いてあっても、実際に自分がいくらで採用されるのかは分からない場合があります。

長く看護師をしてきた人なら、

「これまでの看護師経験は給与にどう反映されますか?」

と確認してみてもいいと思います。

私なら今後転職するなら、

  • 経験年数をどの程度考慮してもらえるか
  • 基本給はどう決まるのか
  • 賞与はどのように計算されるのか
  • 夜勤やオンコール手当はいくらか
  • その他の手当には何があるか

このあたりは確認したいです。

当時の私は、そんなところまで見る発想がありませんでした。

長く働いてきた経験を、新しい職場がどう評価するのか。

50代の転職では、かなり大事なところだったんだな

と今になって思います。

年収は約10万円下がった。でも働き方は大きく変わった

では、年収約10万円の差と引き換えに何が変わったのか。

一番大きいのは、

夜勤がなくなったことです。

病院勤務時代は、月6回ほど夜勤をしていました。

現在は夜勤なし。

オンコールは月10日前後ありますが、私の勤務先では実際に呼び出される回数は多くありません。

もちろん、オンコールの負担は施設によって違います。

電話が多い職場もあるでしょうし、呼び出しが多いところもあると思います。

あくまで私の場合ですが、

病院で月6回夜勤をしていたころと比べると、身体的にも精神的にもかなり楽になりました。

それで年収差が約10万円。

私は不満ありませんでした。

仕事のあとに体力が残るようになった

転職してから感じたのは、

給料と勤務時間だけでは、働きやすさは測れないということでした。

病院で働いていたころは、仕事が終わるとグッタリ。

休みの日も、

「まず疲れを取らないと」

という感じでした。

今は、仕事が終わったあとにも少し体力が残っています。

もちろん忙しい日はあります。

特養だから楽、という話でもありません。

ただ、

私の場合は今の働き方の方が、仕事後の余力がかなり増えました。

ここは年収だけでは分からないところでした。

お惣菜や外食に頼ることが減った

以前は疲れて帰ると、

「今日はもう作りたくない」

となることもありました。

お惣菜を買ったり、外食したり。

それ自体が悪いわけではありません。

疲れているときは頼ればいいと思います。

ただ、今は仕事のあとにも少し余裕があるので、家で食事を用意する日が増えました。

家の中を整える余裕もできました。

年収だけを見ると約10万円減。

でも生活全体を見ると、

単純に「10万円損した」という感覚ではない

んですよね。

ただし、ここは家庭や生活スタイルによって全く違うと思います。

家族との時間も増えた

仕事以外に使える時間も増えました。

子どもの行事。

習い事や部活の遠征。

家のこと。

以前より動きやすくなりました。

50代になると、

「この先、家族とこういう時間を過ごせるのはあとどのくらいかな」

と思うこともあります。

給料明細には載りませんが、

仕事以外に使える時間や体力も、私にとっては大事な条件でした。

だからといって「年収が下がっても気にしなくていい」とは思わない

ここは誤解してほしくないところです。

私は、

「働きやすければ、給料なんて安くてもいい」

とは思っていません。

生活にはお金が必要です。

教育費。
住宅費。
老後資金。

50代だからこそ、これから必要なお金も考えないといけません。

今回の私の場合は、

夜勤月6回から夜勤なしになって、

年収差が約10万円。

だから、

「この差なら私は今の働き方を選ぶ」

と思えました。

もし年収が大きく下がっていたら?

同じ判断をしたかどうかは分かりません。

だから、

「年収が下がった=転職失敗」でもなければ、
「働きやすければ年収は気にしなくていい」でもない。

その間で、自分が納得できるところを探すことが大事なんだと思います。

50代看護師が転職前に確認しておきたいこと

私自身の経験から、50代で転職するなら給与額だけではなく、こんなところも確認しておくといいと思います。

  • 年収の見込み
  • 基本給の決まり方
  • 経験年数を給与にどう反映するか
  • 賞与や各種手当
  • 夜勤・オンコールの回数
  • 残業
  • 年間休日
  • 通勤時間
  • 仕事内容
  • 仕事後にどのくらい体力が残りそうか
  • この働き方を長く続けられそうか

求人票に書かれている「月給」だけでは見えてこないものがあります。

特に私のように長く一つの職場で働いてきた人は、

今まで積み上げてきた経験を、新しい職場がどう評価してくれるのか

を確認してみてもいいと思います。

私は転職するまで、そんなことまで考えたことがありませんでした(笑)。

特養そのものは全国にたくさんある。でも条件は同じではない

特別養護老人ホームは全国に約1万施設あります。

ただ、施設数が多いからといって、

どこでも同じ給与。
どこでも同じ看護体制。
どこでも同じ働きやすさ。

というわけではありません。

給与制度も違えば、経験年数の評価方法も違います。

オンコールの回数も違います。

看護師の人数も違います。

なので、

「特養なら給料はこのくらい」

と一括りにはできません。

求人票を見たときは、金額だけでなく、

「自分の経験なら、実際にはどう評価されるのか」

まで確認できると、転職後のギャップは少なくなると思います。

「今すぐ転職」しなくてもいい

50代になったからといって、すぐ転職する必要はありません。

今の職場が好き。

夜勤もまだ大丈夫。

給与にも納得している。

それなら、そのまま働くのももちろんありです。

ただ、

「この働き方をあと10年続けられるかな」

と思い始めたら、

少しずつ求人を見るだけでもいいと思います。

転職するかどうかを決める前に、

自分の経験ならどのくらい評価されるのか。

夜勤なしだとどのくらいの収入になるのか。

どんな働き方があるのか。

知っておくだけでも違います。

まとめ|年収約10万円減でも、私には納得できる転職だった

私は転職して、年収が約10万円下がりました。

数字だけ見れば、収入は減っています。

でも、

病院で月6回していた夜勤がなくなった。

仕事後に体力が残るようになった。

家のことをする余裕ができた。

家族との時間も増えた。

そして、

「この働き方なら、まだ長く働けそう」

と思えるようになりました。

求人票を最初に見たときは、もっと大幅な年収ダウンを覚悟していました。

でも実際には、それまでの経験を給与に反映してもらえたことで、年収差は約10万円に収まりました。

転職するまで、

「俸給表」も、

「経験年数を給与にどう反映するか」も、

ほとんど意識したことがありませんでした。

だから今なら、

50代看護師の転職で見るのは、

「給料はいくら?」だけではなく、
「これまでの経験をどう評価してくれる?」

も大事だと思います。

年収が下がったら失敗。

年収が上がったら成功。

そんなに単純ではないんですよね。

「いくらもらえるか」と「どんな毎日になるか」。

両方を見ながら、

自分が納得して長く働けるところを探す。

50代の転職は、それでいいんじゃないかなと思っています。


コメント