「心療内科に行くべき?」と迷っている看護師へ|適応障害で休職した私の経験

看護師の職場ストレス・人間関係
この記事は約7分で読めます。

「仕事に行くのがつらい」

「少し休みたい」

「でも、心療内科に行くほどなのかな……」

そんなふうに迷っている看護師さんもいるのではないでしょうか。

私自身、以前、職場で強いストレスを感じる出来事があり、心療内科を受診しました。

診断は「適応障害」。

その後しばらく仕事を休み、最終的には復職せず退職しました。

振り返ってみると、私がいちばんいろいろ検索していたのは、診断されたあとではなく、心療内科を受診する前だったように思います。

「どんなことを聞かれるんだろう」

「特に問題ありませんと言われたらどうしよう」

「思っていた以上に治療が必要な状態だったらどうしよう」

診断名そのものが怖かったというより、受診したあとに何が起こるのか分からないことが不安でした。

この記事では、そんな私自身の経験を書いてみます。

※この記事は私個人の経験です。症状や診断、治療、休養の必要性などは人によって異なります。つらい状態が続いている場合は、医師などの専門家に相談してください。

※本記事には、アフィリエイト広告(PR)が含まれています。


心療内科を受診するまでにも迷いました

私は看護師として長く働いてきました。

患者さんには「無理しないでくださいね」と言えるのに、自分のことになると、

「このくらいで受診していいのかな」

と迷うものです。

当時の私は、

一度、仕事から離れて休みたい

と思っていました。

でも、自分で「休んだ方がいい」と思っていても、本当に休養が必要な状態なのかは自分では判断できません。

必要であれば診断書を書いてもらい、きちんと仕事を休みたい。

その一方で、

「特に問題ありませんと言われたらどうしよう」

という不安もありました。

逆に、

「自分が思っているより、かなり悪い状態だったらどうしよう」

という心配もありました。

今振り返ると、私は病名を怖がっていたというよりも、受診した先が見えなかったことが怖かったのだと思います。


「受診しよう」と決めても、その日に診てもらえるとは限りません

いろいろ考えた末に、

「やっぱり一度診てもらおう」

と決めました。

そこで初めて、近くの心療内科を調べました。

すると目に入ってきたのが、

「初診は予約制」

という案内でした。

「え? 今日行っても診てもらえないの?」

ようやく受診する気になったところだったので、これは結構焦りました。

「次の休みに、まだつらかったら病院に行こう」

と思っていても、その日のうちに診てもらえるとは限りません。

受診するかどうかをまだ決めていなくても、

近くにどんな医療機関があるのか、初診は予約が必要なのか

くらいは先に調べておいてもいいと思います。

調べたからといって、必ず受診しなければならないわけではありません。

でも、本当に「診てもらいたい」と思ったときに、受診方法だけでも分かっている方が動きやすい。

これは、当時の私が先に知っておきたかったことの一つです。


診察では、職場のことも話しました

受診する前は、

「何を聞かれるんだろう」

「うまく説明できるかな」

という不安もありました。

実際の診察では、自分の状態だけではなく、職場でどんなことがあったのか、どんなことをつらいと感じていたのか、職場側はどのような対応をしているのかなども聞かれました。

私が「嫌だな」と感じていたことについても、親身に話を聞いてもらえたように記憶しています。

それまで自分の中で抱えていたことを、否定されずに聞いてもらえたことは、少し安心につながりました。

少なくとも私の場合は、いきなり病名を言われて終わるような感じではありませんでした。

話を聞いてもらいながら診察が進み、その結果、私は「適応障害」と診断されました。

もちろん、診察の進め方や医師の判断は人によって異なります。

これはあくまで、私が受診したときの経験です。


適応障害と診断され、仕事を休みました

診断を受けて、私は仕事を休むことになりました。

そして次に気になったのが、

「休んでいる間のお金はどうなるんだろう」

ということでした。

私は傷病手当金を利用しながら休養しました。

休職や退職を考えるときは、体調だけではなく、生活費や保険、今後の収入も心配になります。

傷病手当金や退職後の手続きについては、別の記事にまとめています。

→内部リンク:職場のストレスでつらくなった50代看護師へ|休職・退職時にお金の不安を減らす手続き

この記事では制度の詳しい話ではなく、休んだあと、私がどう考えたかを書いていきます。


休んですぐに、退職を決めなくてもいい

仕事がつらくなっていると、

「このまま頑張るしかない」

「もう辞めるしかない」

と、二択のように感じることがあります。

でも、その間に、

「いったん仕事から離れて休む」

という選択肢もあります。

休養が必要と判断されたら、まず仕事から離れて心身を整える。

退職するかどうかは、少し落ち着いてから考えても遅くないと思います。


少し落ち着いてから、復職するか考えました

休んですぐの頃と、少し元気になってからでは、仕事に対する気持ちも変わることがあります。

「元気になったら、また働きたい」

と思う人もいるでしょう。

反対に、

「職場に行くことを考えると、なんだか怖い」

「やっぱり戻りたくない」

と感じることもあると思います。

職場によっては、部署の変更や業務量の調整、勤務時間の変更など、復職に向けた配慮が行われることもあります。

だから、休職したからといって、そのまま退職するとは限りません。

本人が「戻りたい」と思い、職場側も無理のない働き方を一緒に考えてくれるのであれば、それが一番いいと思います。

できれば、居心地よく仕事を続けてもらいたい。

一緒に働いてきた人が退職してしまうのは、やっぱり寂しいものです。


私は復職せず、退職を選びました

私の場合は、休んで少し落ち着いてから考えても、

「元の職場に戻りたい」

とは思えませんでした。

また、私自身が「これなら戻れそう」と思えるような職場側の対応もありませんでした。

そのため、私は復職せず退職することを選びました。

でも、これはあくまで私の場合です。

だから私は、仕事がつらくなっている人に、

「そんな職場はすぐ辞めた方がいい」

とは言いたくありません。

まず休んで、少し元気になって、主治医や職場とも相談しながら考える。

そのうえで、

「私はここには戻らない」

と思ったのであれば、退職も一つの選択肢だと思います。

私の場合は、

「休職したから退職した」のではなく、「休む時間があったから、この先どうしたいのかを考えられた」

という感覚に近いです。


退職を決めてから、次の職場を考えてもいい

※ここからはPRを含みます。

退職を決めたからといって、すぐに次の勤務先を決める必要もありません。

体調が整ってから、

「次はどんな働き方なら無理なく続けられそうか」

を考えていけばいいと思います。

夜勤の少ない職場を探したり、仕事内容を変えてみたり、これまでの経験を活かせる職場を探したり。

選択肢はいろいろあります。

転職サービスに登録したからといって、必ず転職する必要もありません。

求人を見ながら、

「今の職場以外にも、こんな働き方があるんだ」

と知るところからでもいいと思います。

→介護施設の看護求人特化「ナースラシク」

50代看護師のこれからの働き方については、こちらの記事でもまとめています。

【内部リンク:50代看護師、これからどう働く?無理なく続ける働き方と転職先】


まとめ|全部を一度に決めなくてもいい

心療内科を受診するのは、少し勇気がいります。

私自身も迷いました。

そして、ようやく「行こう」と思ったときに、初診が予約制で、すぐには受診できない場合があることも知りました。

だから、もし受診が頭に浮かんでいるなら、近くの医療機関と初診の受診方法だけでも先に調べておくといいと思います。

受診して、必要なら休む。

少し心身が落ち着いてから、復職するのか、別の道を選ぶのかを考える。

私は適応障害と診断され、休んだあと退職しました。

でも、

「仕事がつらいなら辞めればいい」

と伝えたいわけではありません。

職場側の調整によって無理なく続けられるなら、それが一番いいと思います。

それでも、休んで、考えて、相談して、

「やっぱり戻らない」

という結論になったなら、そのときに次を考えればいい。

全部を一度に決めなくても大丈夫です。

まずは、自分の心身を整える時間を持つ。

私は、それでいいと思っています。


※本記事は、筆者自身が適応障害と診断され、休職・退職した経験をもとに書いています。症状や診断、治療、休職・復職の判断は人によって異なります。心身の不調がある場合は、医師などの専門家にご相談ください。

コメント