排尿のタイミングが分かるDFreeとは?在宅介護のトイレ誘導・おむつ交換を助ける選択肢

施設看護師(特養)のリアル
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「そろそろトイレに行ったほうがいいかな?」

そう思って声をかけたけれど、排尿がない。
ところが、しばらくすると尿失禁してしまう。
排泄介助では、そんなタイミングの難しさがあります。

私は現在、特別養護老人ホームで看護師として働いています。

介護士さんたちが排泄介助に苦労している様子を見ていると、時々思うんです。
排尿のタイミングが事前に分かれば、もう少し楽になるのではないだろうか。

そんな疑問から気になっているのが、排泄予測支援機器「DFree(ディフリー)」です。
今回は、在宅介護でも使える個人向け製品「DFree HomeCare」について紹介します。

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トイレ誘導は、タイミングと順番が難しい

特養では、1人のトイレ誘導に5〜10分ほどかかることがあります。

複数の方を順番に誘導するとなると、それだけでも時間が必要です。

しかも、1人に「トイレに行きましょうか?」と声をかけると、周りの方まで「私も行きたい!」と名乗り出ることも(笑)。
でも、全員を一度に誘導することはできません。

「トイレに行きたい」と訴えても排尿がない方もいれば、自分から訴えずに尿失禁してしまう方もいます。

誰から先に誘導するか。

介護士さんたちは、普段の排尿パターンや本人の訴え、様子を見ながら判断しています。
それでも、タイミングが合わないことはあるんですよね。

こうした難しさは、在宅介護にも共通する部分があるのではないでしょうか。

おむつ交換も、開けてみるまで分からない

排尿のタイミングが難しいのは、トイレ誘導だけではありません。
おむつや尿とりパッドを使用している場合も同じです。

確認してみたけれど、まだ排尿していなかった。
反対に、気づいたときには尿漏れしていた。

尿漏れが起こると、おむつ交換だけでは終わりません。

着替えやシーツ交換、身体の清拭、洗濯など、次々と仕事が増えていきます。

こまめに確認していても、一度に多くの尿が出たり、体勢によってパッドがずれたりすると、漏れてしまうことがあります。

介護士さんたちは、尿漏れを防ごうと工夫しています。
それでも、すべてを防げるわけではありません。

介助する人がもっと頑張るのではなく、排尿のタイミングを知る方法があればいいのに。

そんなことを考えていたときに、DFreeの機能が気になりました。

DFree HomeCareとは?尿のたまり具合が分かる機器

DFree HomeCareは、下腹部に装着する超音波センサーで、膀胱内の尿のたまり具合を推定する機器です。
尿のたまり具合を確認でき、排尿のタイミングを考えるための情報を知らせてくれます。

主な機能は次の3つです。

①「そろそろ通知」でトイレ誘導のタイミングを考える

尿がたまってきたことを知らせる機能です。

トイレに誘導しても排尿がない。
その一方で、誘導する前に尿失禁してしまう。

そんな場合に、タイミングを考える手がかりになるかもしれません。

ただし、尿がたまっていることと、すぐに排尿することは同じではありません。
本人の尿意や希望、体調なども考慮する必要があります。

②「でたかも通知」でおむつ交換の目安に

DFreeには、排尿した可能性を知らせる「でたかも通知」もあります。

膀胱内の尿のたまり具合が低下したことをもとに、排尿した可能性を知らせる仕組みです。

おむつを開けて確認したけれど、まだ濡れていなかった。
そんな空振りを減らす助けになるかもしれません。

ただし、排尿そのものやパッドの濡れ具合を直接測定しているわけではありません。
通知が正確とは限らないため、必要な確認や皮膚の観察は引き続き大切です。

③ 起き上がりを知らせる機能も

DFreeには、ベッド上での起き上がりを検知して知らせる機能もあります。
夜間にトイレへ行こうとして起き上がる方の見守りを補助できる可能性があります。

ただし、転倒を確実に防ぐものではありません。

在宅介護でDFreeが役立つとしたら?

例えば、自宅で家族のトイレ介助をしている場合。
何度もトイレへ誘導しているのに排尿がなく、その後に尿失禁してしまう。

そんなことが続けば、介護する家族も疲れてしまいます。
もし、尿のたまり具合を把握できれば、トイレ誘導のタイミングを考えやすくなるかもしれません。

また、自分でトイレへ行ける方にとっても、排尿のタイミングを知ることが外出時の安心につながる可能性があります。
尿失禁が減れば、パッドの使用量や着替え、洗濯などの負担も減るかもしれません。

もちろん、すべての方に同じ効果があるとは限りません。

それでも、今まで経験や感覚に頼っていた部分に、判断材料がひとつ増えることには意味があると思います。

DFreeが合わない場合もある

便利そうな機器ですが、誰にでも向いているわけではありません。
例えば、排尿のタイミングが分かっても、トイレや尿器での排泄につなげることが難しい方もいます。

また、身体の状態や装着位置によっては、尿のたまり具合をうまく測定できない可能性もあります。

本人がセンサーを気にして外してしまったり、皮膚への装着が負担になったりすることも考えられます。

さらに、尿漏れには排尿量やパッドの当て方、体勢など、さまざまな要因が関係します。
DFreeを使えば尿漏れがなくなる、というものではありません。

なお、DFree HomeCareは医療機器ではありません。

尿閉や残尿などが疑われる場合は、機器の表示だけで判断せず、医療機関への相談が必要です。

DFree HomeCareの費用は?介護保険は使える?

DFree HomeCareは、条件を満たせば介護保険の特定福祉用具販売を利用できる製品です。

ただし、要支援・要介護認定を受けていれば、誰でも介護保険を利用できるわけではありません。
排泄予測支援機器は、トイレや尿器などでの排尿を支援するための福祉用具です。

常時失禁している方のおむつ交換のタイミングを知ることだけを目的とする場合は、介護保険の給付対象にはなりません。

また、介護保険を利用する場合には、膀胱機能に関する医学的な所見の確認など、所定の手続きが必要です。

購入時にいったん全額を支払い、後から保険給付を受ける場合もあります。
本体の購入費用だけでなく、装着用シートやジェルなどの消耗品代も確認しておきたいところです。

具体的な価格や介護保険の適用条件は、DFree公式窓口や福祉用具販売事業所に確認することをおすすめします。

介護保険での購入を検討している方は、担当ケアマネジャーにも相談するとよいでしょう。

DFree HomeCareは購入前に無料でお試しできる

私がDFreeで特にいいなと思ったのは、購入前に使い勝手を確かめられることです。
公式サイトでは、個人向けの1週間無料トライアルが案内されています。

実際に装着してみれば、

  • 尿のたまり具合を把握できるか
  • 通知がトイレ誘導に役立つか
  • おむつ交換のタイミングを考えやすくなるか
  • 本人が嫌がらずに装着できるか
  • 家族が無理なく管理できるか

といったことを確認できます。

専用タブレットなどが付いたお試しセットが用意されており、メーカーによる使い方のサポートも案内されています。

ただし、無料なのは機器の試用料金です。

返送料は利用者負担で、紛失・破損した場合や返却期限を過ぎた場合には、費用が発生する可能性があります。

また、公式サイトでは「1週間無料」と案内されていますが、利用規約には発送日から14日間という定めがあります。

実際に使用できる日数や返却期限は、申し込み前に確認してください。

新しい機器は、使ってみないと分からないこともあります。
無理なく使えるか、排泄介助に役立ちそうか。

購入するかどうかは、実際に試してから判断できるのがいいですね。

【DFree HomeCare無料お試し】

新しい機器は、費用がかかるだけなのだろうか?

介護用品を購入するとなると、どうしても費用が気になります。
でも、私は購入費用だけで判断するのは、少しもったいない気がしています。

例えば、排尿のタイミングが分かることで、トイレ誘導やおむつ交換の空振りが減ったらどうでしょう。

尿漏れが減れば、着替えやシーツ交換、洗濯などの負担も減るかもしれません。
もちろん、機器の購入費や消耗品代、管理の手間もあります。

必ず費用が節約できるわけでもありません。

それでも、購入にかかる金額だけでなく、毎日の介護がどれだけ楽になるかも考えてみたいと思います。

介護する家族の負担が少し軽くなり、介護を受ける本人も安心して過ごせる。
そんな変化があるなら、購入前に試して確かめる意味はあるのかもしれません。

おわりに|排尿のタイミングが分かるという選択肢

排泄介助は、毎日繰り返されるケアです。

トイレ誘導のタイミングが合わなかったり、尿漏れで着替えや洗濯が増えたり。
介護士さんたちが工夫していても、思うようにいかないことがあります。

そんな様子を見ていると、介助する人がもっと頑張るのではなく、少しでも負担を減らせる仕組みがあればいいなと思います。

DFreeも、その選択肢のひとつです。

私は実際にDFreeを使用したことはありません。
そのため、どのくらい効果があるのか、自分の経験としてお伝えすることはできません。

それでも、排尿のタイミングを知ることで、今までとは違う排泄ケアの方法が考えられるかもしれません。

在宅介護で排泄のタイミングに困っている方や、尿失禁への不安がある方にとって、こうした機器も選択肢のひとつになるのではないでしょうか。

毎日の排泄介助が、少しでも楽になる方法が増えるといいですね。


※本記事は、特別養護老人ホームで働く看護師としての経験と、DFree公式サイトなどの公開情報をもとに作成しています。DFreeの使用体験レビューではありません。排尿予測の精度や使用による効果を保証するものではありません。

参考資料

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