「特養は夜勤がないから働きやすそう」
そう思って、転職先として特別養護老人ホームを考える看護師さんもいると思います。
一方で、気になるのがオンコールではないでしょうか。
「夜中に何度も電話が鳴るのでは?」
「呼び出されたら大変そう」
「オンコールがあるなら特養は無理かも」
そんな不安から、施設看護を選択肢から外している方もいるかもしれません。
私は現在、特別養護老人ホームで看護師として働いています。
実際に働いて感じるのは、
オンコールの負担は、施設によって大きく違う
ということです。
「特養だから大変」
「特養だから楽」
と一括りにはできません。
大切なのは、オンコールがあるかどうかだけではなく、どのような体制で運用されている施設なのかを知ることです。
私の勤務先のオンコールの実際
私の勤務先では、オンコール担当は月10日程度です。
ただし、実際の出動は年に2〜3回程度です。
夜間の相談についても、多くは相談員さんが一次対応してくださっています。
そのため、私自身は「オンコールがあるから大変」と感じることは少なく、病院勤務時代の夜勤と比べると、体力的にも精神的にも余裕を持って働けています。
もちろん、これは私の勤務先の場合です。
施設によっては、
- 夜間の電話対応が多い
- 看護師が頻繁に駆けつける必要がある
- 少人数でオンコールを回している
- 看取り対応などで夜間判断が必要になることが多い
など、負担が大きい場合もあります。
だからこそ、「オンコールがある」という情報だけで判断するのではなく、実際の状況を知ることが大切です。
オンコールがあるから特養を諦めるのはもったいないかもしれません
病院勤務では、夜勤や急変対応、時間に追われる業務などで体力的な負担を感じる看護師さんも多いと思います。
私自身も病院勤務を経験してきましたが、特養では生活の場に寄り添う看護が中心になります。
もちろん責任はあります。
しかし、病院とは違う時間の流れの中で、利用者さん一人ひとりと向き合えることは、施設看護の魅力だと感じています。
また、特養は経験や資格を活かせる場所でもあります。
夜勤がないから収入が大きく下がるとは限りません。
経験年数や資格、施設の給与体系によっては、これまでの経験が評価されることもあります。
面接ではオンコールについて確認してみる
「オンコールはできますか?」
面接で、このように聞かれることがあります。
その時、不安があるのに無理をして、
「できます」
と答える必要はありません。
大切なのは、最初から断ることでも、無理に引き受けることでもありません。
自分が長く働ける条件なのかを確認することです。
例えば、
「まずは業務を覚えることを優先したいと思っています。慣れてきたらオンコールも検討したいのですが、そのような流れでも大丈夫でしょうか?」
と伝える方法もあります。
前向きな気持ちを伝えながら、自分の状況も正直に話すことができます。
もし施設側から「オンコールは必須です」と説明された場合は、
「オンコールができないと採用は難しいでしょうか?」
と確認してみてもよいと思います。
これは、働く意欲がないという意味ではありません。
お互いに条件を確認し、入職後のミスマッチを防ぐための質問です。
面接では施設の考え方も見ています
面接は、施設が看護師を選ぶ場だけではありません。
看護師側も、その施設が自分に合うかを見る場です。
例えば、
「最初は業務に慣れてからで大丈夫です」
「独り立ちしてから担当をお願いします」
と説明してくれる施設なら、安心して働くイメージが持てるかもしれません。
反対に、不安や疑問を伝えても十分に話を聞いてもらえない場合は、一度立ち止まって考えることも大切です。
小さな違和感を無視しないこと。
これは、長く働ける職場を選ぶために大切なポイントだと思います。
オンコールは「ある・なし」だけで判断しない
特養看護師の働き方は、施設によって本当に違います。
オンコールがあるから大変。
そう思ってしまう気持ちも分かります。
でも、本当に見るべきなのは、
「オンコールがあるか」ではなく、「どのような体制で支えている施設なのか」
ということです。
最初から無理をする必要はありません。
でも、施設を理解し、自分にもできると思えた時に役割を広げていくことは、看護師としての信頼ややりがいにつながります。
可能なら、オンコールもする働き方のほうがいい。
オンコールを理由に特養を選択肢から外す前に、一度その実態を知ってみてください。
自分に合った働き方が見つかるかもしれません。


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